小雨の中、映画を観に

 今日は友人とジョン・ウィックを身に。すっかり夏が過ぎて肌寒くなったので、お気に入りのラルフローレンの長袖のシャツを箪笥から取り出し、夏眠して皺のあるお顔にアイロンをかける。焼けないように、誰が見ても恥ずかしくないようにして皺を伸ばして身に纏う。仕事の為ではなく、休日の為の私服。いつもより気分よくて、どうせなら革靴も履いていこう……と思ったけどあいにくの小雨。世の中うまくいきませんね。でも、これも人生なのでしょう。革靴の代わりに赤いスニーカーを履き、友人を迎えに。

 小雨が彩る街を歩き、映画館に。売店セブンアップ……なぜだかメロンソーダーになっていたけど、味がうまいのは変わりないので気にせず、シアター内に。

 静かなシアター内に響く銃声、剣劇、自分の道を譲れない者たちの激しいぶつかり合い。現実から離れたシアター内。甘い甘いメロンソーダーが時折、自分をあちらから呼び戻してくれました。

 一作目から見ているジョン・ウィック。残酷さが増していく世界の中で生きるジョン・ウィックは、なんだか英雄にも見えてきますね。続きがあるならまだ見たい。現実から離れるには、こんな作品が一番。

 でも上映後、ふらりと立ち寄った宝くじ売り場。友人とスクラッチをすると1000円に当たりが。

 なんだか現実も、悪いもんじゃないですね。