人は変わらない。小説やブラウン管テレビ、身近にいた大人の人は口を揃えたかのようにその言葉を口にした。子供の頃はその言葉を真に受けていたけど、いざ自分が大人になると、その言葉の真実性に疑問を抱くようになる。
大嫌いだったピーマンは今は好物で、わざわざ青椒肉絲を中華屋さんで頼むようになった。見るのも触るのも嫌だったのに、今は一週間に一回は食べたいと思う。
父の足にしがみついて、歩くことを拒否したのに、今は毎朝毎朝、足を使って車を走らせている。長期休暇になれば、自分の知らないところへ一人旅。誰かにしがみつくことはせず、自分の足で歩いている。
運動嫌いでゲームが大好きだったのに、今は三日に一度は筋トレをしないと気が落ち着かない(ゲームは今も大好きです)
人は変わらない、なんて言葉は、自分にとって真実性のない物に感じる。
だけど今日、会社の上司から「君の良いところは素直な所です。人に好かれる素直さです」と言われた。
十年前の高校時代、剣道の先生からも「君の剣は素直すぎる。性格と同じように」と言われた。
変わったところも多いけれど、変わってない自分を形成するもの。
素直さ……これからもずっと大切にしたいです。
好きなこと、好きなもの、好きな人にずっと素直でいたいです。
明日もお仕事、頑張ります。